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受話器の向こう側(3)

 私たちは、その後も、たびたび性交した。お互いの家はもちろんのこと、可能である思われる場所はすべて、と言ってもいい程、ありとあらゆる場所で。真夜中の公園、車の中、映画館・・・。
 
 バイト先の休憩室で実行したこともある。たまたま休憩時間が重なったのだ。キノ君はパイプ椅子に座って缶コーヒーを飲みながら、ノースリーブから伸びる私の肩から腕の曲線をなでて、接吻をした。

「イムラさん、腕、鳥肌立ってる。」
「ちょっと寒い。エアコン効きすぎてない?」
「そう?」

というと、エアコンを止めるでもなく、私に近づくと、キノ君は強く抱きしめた。

「イムラさん。」

湿った声で私の耳にささやいてから、安っぽいコーヒーの香りのする彼の唇を私の唇に重ねた。私はキノ君の薄い唇を懸命に吸った。そうしないとキノ君が溶けてなくなってしまいそうな気がしたのだ。

「イムラさん、イムラさん、イムラさん・・・・ここで、したいよ。」

とキノ君は接吻しながら、言った。私は甘いコーヒーの香りにくらくらしていた。
 私たちは休憩室にこっそり鍵をかけて、性交した。運良く誰も来なかった。

受話器の向こう側(4)
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2006/04/16(日) 10:51:39|
  2. 短編
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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Neutron(ニュートロン)といいます。

お立ち寄りいただきありがとうございます。
小説を書くことで
自分の考えていることや考え方が
皆さんに届いて、共感していただいたり、
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と思っています。
まずは、とりあえず書いてみよう!と思い始めたブログです。
まだまだ未熟ですが・・・。



少しずつですが書き溜めてます。
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お題に沿って、65文字以内で場面を描写する練習をしています。悪戦苦闘中です。
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